
1950年代の PILGRIM フルジップスウェット、未使用の個体です。すでに手を離れており、当店を通っていった記録として掲載しています。
PILGRIM は、アメリカの通信販売で売られていた衣類の名前です。20世紀前半のアメリカでは、分厚いカタログが各家庭に届き、農場の道具から服まで注文できました。店に行けない土地に住む人のための仕組みです。
カタログの写真と説明文だけを頼りに選ばれ、届き、着られる。店頭で試着されることが一度もない服です。だからサイズが合わずに仕舞われたままの個体が、まれに出てきます。
スウェットは運動着であり作業着でした。着倒されて雑巾になるのが普通で、残る理由がありません。未使用のまま80年近く残るのは、届いたあと一度も袖を通されなかったということです。色も、編みの張りも、当時のまま残ります。
買い付けの場所は、カリフォルニア州サクラメント、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランド、そしてロサンゼルスのローズボウルに集まる業者からでした。ローズボウルの市が開くのは6時ですが、業者の車は午前1時頃から場外に列を作ります。取引はその列のなかで済んでしまう。6時に一般のお客さんが入ってくる頃には仕事が終わっていました。
※ この個体を具体的にどこで手に入れたかは、追って記載します。
いま、古着の買取業者はいくらでもあります。ただ、店によっては買った値段の10分の1で引き取られることもある。その結果、市場に出てくるのは「もう手元になくてもいい」品ばかりになり、本当に良いものは持っている人が手放しません。
TRADE は買い取る場所ではありません。売り手と買い手が直接つながる場です。値段は売り手が決めます。手数料は合計2.9%、偽物なし、値引き交渉なし。
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