
1940年代のデニムジャケット、C.P.R. の表記が入ったデッドストックです。すでに手を離れており、当店を通っていった記録として掲載しています。
鉄道の作業着には、会社名や略号が入ります。買った服ではなく、渡された服だからです。従業員に配り、退職時に返させるか、そのまま持たせる。個人の持ち物として買われていないぶん、装飾はありません。
サロペットは、胸当てと肩紐の付いた作業着です。腰から下だけでなく上半身も覆うため、油や鉄粉から身を守れます。鉄道、工場、農場。動きの大きい仕事ほど、この形が選ばれました。
支給品の面白いところは、誰も「良いものを作ろう」とは思っていない点です。決められた仕様で、決められた数を、安く作る。その割り切りが、結果として無駄のない形を生みました。
支給品が未使用で残るのは、配られる前に用途が消えたということです。人員が減ったか、仕様が変わったか、会社そのものが変わったか。倉庫の奥で、渡される相手を待ったまま80年が過ぎた一着です。
買い付けの場所は、カリフォルニア州サクラメント、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランド、そしてロサンゼルスのローズボウルに集まる業者からでした。ローズボウルの市が開くのは6時ですが、業者の車は午前1時頃から場外に列を作ります。取引はその列のなかで済んでしまう。6時に一般のお客さんが入ってくる頃には仕事が終わっていました。
※ この個体を具体的にどこで手に入れたかは、追って記載します。
いま、古着の買取業者はいくらでもあります。ただ、店によっては買った値段の10分の1で引き取られることもある。その結果、市場に出てくるのは「もう手元になくてもいい」品ばかりになり、本当に良いものは持っている人が手放しません。
TRADE は買い取る場所ではありません。売り手と買い手が直接つながる場です。値段は売り手が決めます。手数料は合計2.9%、偽物なし、値引き交渉なし。
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