
1930年代の Carhartt カバーオール、ハートの刻まれたボタンを備えた個体です。すでに手を離れており、当店を通っていった記録として掲載しています。
カーハートのカバーオールは、ボタンの意匠が年代を絞る大きな手がかりになります。
※ この項目は当店が一般に確認できる範囲でまとめたものです。ハートボタンは復刻でも再現されているため、ボタン単体では判断できません。生地の質感、縫製、タグを合わせて見ます。手に取ったときの重さが、写真では分からない決め手になります。
カーハートは1889年、ミシガン州デトロイトで創業しました。最初の客は鉄道員です。線路の上で、風と油と鉄粉の中で着る服として作られました。丈夫であること以外に求められたものがありません。
1930年代は大恐慌の時代で、作業着は文字どおり生活の道具でした。それが90年後にヴィンテージとして扱われるのは、当時の作りが今の量産品と根本的に違うからです。長く着せるために作られた服は、長く残ります。
買い付けの場所は、カリフォルニア、サンフランシスコ、オレゴン州ポートランド、そしてロサンゼルスのローズボウルに集まる業者からでした。ローズボウルの市が開くのは6時ですが、業者の車は午前1時頃から場外に列を作ります。取引はその列のなかで済んでしまう。6時に一般のお客さんが入ってくる頃には仕事が終わっていました。
※ この個体を具体的にどこで手に入れたかは、追って記載します。
いま、古着の買取業者はいくらでもあります。ただ、店によっては買った値段の10分の1で引き取られることもある。その結果、市場に出てくるのは「もう手元になくてもいい」品ばかりになり、本当に良いものは持っている人が手放しません。
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